ゲーテ 男の料理 ビギナーズ・ラック! - 連載

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男の料理 ビギナーズ・ラック!
男の料理 ビギナーズ・ラック!|Vol.02 年末は築地で仕入れた魚をさばく

男の料理 ビギナーズ・ラック!|Vol.02 年末は築地で仕入れた魚をさばく

最新食情報|人とは違った「こだわりの魚の買い付け」ならこの3つ

最新食情報|人とは違った「こだわりの魚の買い付け」ならこの3つ

 男性にとって魚さばきとは、知的好奇心をくすぐる次なるステップへのゲートウェイでもあります。さばくことで魚に慣れたら魚の種類を知りたくなるし、中には釣りを始める人もいれば、こだわりの魚を買いに出かける人もあり……と。特に年末年始はアメ横などが風物詩のようにテレビや新聞に登場し、魚を身近に感じることができる時期。今回の最新食情報は、そんな時期にピッタリの「魚の最新こだわり買い付け情報」をご紹介します。ITを駆使した今どきならではの買い方もありますよ。

その1|迫力、味、質に感動の大人の社会科見学【築地市場】|知ってるようで知らない築地は、まさに大人のテーマパーク! 本場で買い付け体験をしてみる
その1|迫力、味、質に感動の大人の社会科見学【築地市場】|知ってるようで知らない築地は、まさに大人のテーマパーク! 本場で買い付け体験をしてみる
【行くなら場内にチャレンジ】

 魚を買うなら、何と言っても日本一ディープなSPOT「築地市場」がお勧めです。世界中から選りすぐりの魚が集まり、無数の店は活気に溢れ、買い物や食事、観光にも大人気です。
 外国人も多く、今や「TSUKIJI」は世界的ブランドでもあります。とある旅行口コミサイトによると、外国人観光客の一番人気は、東京ディズニーランドや浅草を押さえ築地なのだそうです。また最近では中国人観光客も増えてきているようです。

 その築地市場は、鮪のセリ場を始め、主にプロの方々が鮮魚等の売買を行っている「場内」と、長蛇の列が出来る飲食店や物販店が並ぶ「魚がし横丁」、お土産専門店のような小売が集まる「場外」などで構成されています。このほか青果売り場や活けすまであります。また、昔はここに国鉄東京市場駅があり、鮮魚貨物列車などが市場に入線していたため、よく見るとプラットホームの名残もあり、そぞろ歩くと実に様々な発見がある場所です。

 ただ場外までは行ったことがあっても、素人には敷居が高いのが「場内」です。プロが売買する場ですので、圧倒されるような迫力があり、珍しい魚も大量に並んでいます。そしてこの場内、入場チケットも何もないので実は素人も自由に入れるのです。
 細い道を猛スピードでターレー(小型の三輪運搬車)が行き交い、マグロや人が横切る場内には、人より魚やターレーを優先する暗黙の「築地ルール」があります。他にも発見の連続で、まさに大人の社会科見学のようで刺激的です。

築地市場築地市場
【築地市場】

http://www.tsukiji-market.or.jp/
繁忙期に伴うマグロの卸売市場見学の一時閉鎖期間(H22年12月1日〜H23年1月23日)

築地市場 築地市場

 「築地は頭をからっぽにしていくところ」と話すのは、魚河岸仲卸(なかおろし)3代目の生田氏。私の料理教室の秋の課外授業で「築地体験ツアー」を実施した際に、親切にレクチャーしてくれました。
 築地で美味しい魚を見つけるコツは、例えば「アジを買いに行くぞ!」などと意気込んではいけないということだそうです。魚は自然のもので天候に左右されるので、漁に出られない台風や時化(しけ)の後は市場に出回る量が減ります。もちろんスーパーもしかり。こんな時、お目当ての魚に出逢えるとは限りません。築地へ見学に行くなら天候の穏やかな日の後が狙い目です。

築地体験ツアー
築地体験ツアー

 買う時に大事なのは「知ったかぶらないこと」と「不用意に値切らないこと」だといいます。「プロの方々の仕事場にお邪魔させていただく」という心構えと、旬の魚との出会いを楽しむ心のゆとりを持って行きましょう。仕事バカ!の社交術と一緒ですね。そうすると先方も「今日はカワハギがいいよ。これは刺身を肝合えにして食べると最高だよ」など、丁寧に教えてくれる場合も。そんな掛け合いも楽しみの一つなのです。

 まずは見に行くだけのつもりで足を運んでみては。ただ年末は盛忙期ですので、「築地ルール」を守り、邪魔にならないように楽しみましょう。

(©メンズキッチン/カメラマン:堂谷健悟)

築地体験ツアー
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