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ワインとの付き合いは純粋で深遠│ワインに魅せられた男(愛すべきワインバカ!)たち

ワインとの付き合いは純粋で深遠│ワインに魅せられた男(愛すべきワインバカ!)たち

フランスワインの気質から芸への発想を学ぶ

フランスワインの気質から芸への発想を学ぶ

 業者主催のワイン会に招かれ、造り手と語らうこともある團十郎氏。シャトー・ムートン・ロッチルドのオーナー、バロンヌ・フィリピーヌさんにも会ったことが。
 「ヴィンテージ違いのムートンを試飲させていただいて、最後に意見を求められました。私は香りがこう、味がこうと分析的な表現はできないので、これは荒事っぽい味ですがこちらは和事っぽい味ですね、などとお話しした記憶があります。フィリピーヌさんご自身、舞台俳優をされていたとかで、私の説明もしっかりご理解いただけたようです」
 さすがはパリ公演もこなす團十郎氏。日本の文化とフランスの文化の間には、感覚的な共通点が見えるのだとか。
 「日本の文化には動と静があります。フランスの人たちも静のなかに何かを見つけようとしてくださる。ちょうど九代目團十郎の時代(1838〜1903年)ですが、浮世絵に影響を受けた印象派がよい例ですね。一方、フランスワインの職人気質は私たちも多いに学ぶべきところがあります。作劇のなかでも芸術性だけでなく、職人的な発想は大事。己の哲学に邁進していく。そうした土壌で培われた文化が残るんですね」
 團十郎氏にとってワインはまさに文化の架け橋なのだ。

市川團十郎氏

「一時期、ワインをコレクションしようと考えたのですが、これは大変な道楽ということに気づきました」と團十郎氏。「ワインは会話の材料。食事の雰囲気を盛り上げてくれます」と語る。

[My Favorite Wine List]

[シャトー・ラトゥール1982]

ワインの魅力に目覚めた1本
[シャトー・ラトゥール1982]|¥300,000前後

ボルドーの当たり年といわれる1980年代でも、'82年は別格。特にラトゥールは凄い!

[シャトー・ランシュ・バージュ]

最近の特にお気に入り
[シャトー・ランシュ・バージュ]|¥10,000前後

格付け5級ながら2級のポテンシャルとの評価。最近はこれのハーフをチビチビ。

[パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー1993](右)|[オーパス・ワン1997のマグナムボトル](左)

ゲストに振る舞いたい1本
[パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー1993](右)|¥8,000前後
[オーパス・ワン1997のマグナムボトル](左)|¥50,000前後

パヴィヨン・ルージュは気兼ねなく開けられるマルゴーのセカンド。オーパスのマグナムは花見の時に開ける予定。

*ワインの価格は編集部調べ。年代を表記していないものはここ10年の平均価格で表示しています

Text=柳 忠之 Photograph=シバサキフミト
*本記事の内容は10年3月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい
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