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ワインとの付き合いは純粋で深遠│ワインに魅せられた男(愛すべきワインバカ!)たち

ワインとの付き合いは純粋で深遠│ワインに魅せられた男(愛すべきワインバカ!)たち

ワインを通して歌舞伎を感じる男|市川團十郎 歌舞伎役者

ワインを通して歌舞伎を感じる男|市川團十郎 歌舞伎役者

[好きな傾向]

ボルドーなどフランスワイン

[消費量]

病気をしてから週に1本程度

Danjuro Ichikawa

1946年東京都生まれ。2005年に白血病に倒れるが翌年復帰。'07年にパリのオペラ座で公演を行う。闘病記『團十郎復活〜六十兆の細胞に生かされて』(文藝春秋刊)が3月25日発売。

市川團十郎氏

 ロブマイヤーのクリスタルグラスに注がれたワインの色をじっと見る。軽くスナップを効かせてグラスを回し、液面が落ち着くか落ち着かぬところで鼻に近づけ、目を閉じて香りを嗅ぐ。ふっと息を抜き、ひと口。まるでソムリエそのものの所作でワインを味わうのは、歌舞伎俳優の十二代目市川團十郎氏。それもそのはず、團十郎氏は日本ソムリエ協会認定の名誉ソムリエなのである。
 「いえいえ、私はソムリエならぬノムリエ。身体を壊す前は、家内とふたりでワインを日に2本空けていました。役者仲間と飲んでいた時などは、みんなガブ飲みですから。芝居論を戦わせながら杯を重ねていたら、朝気が付くと周りは空き瓶だらけ。6人で2ダースのワインが空くこともありましたね」
 團十郎氏がワインに目覚めたのは20代の頃。食事に誘われて口にした、1982年のシャトー・ラトゥールに衝撃を受けたからだ。以来、大好きなワインはラトゥールという。
 「フランスワインには研ぎすまされた洗練を感じます。歌舞伎を鑑賞するには視覚と聴覚を働かせますが、人はせっかく五感を与えられているわけですから、嗅覚や味覚も同じく大事なわけです。鼻孔や舌の上で造り手の技術や経験を感じられるのは、やはりボルドーやブルゴーニュのワイン。その点、イタリアワインは少々野暮ったいんですよね」

現在、自宅にあるワインは60本ほど

現在、自宅にあるワインは60本ほど。オー・ブリオンやイケムなどボルドーが多い。「'71年のラトゥールはそろそろ飲んであげないと。あまりお爺さんになってもいけないから」

飲んだワインのラベルは保管

飲んだワインのラベルは保管。'70年のムートンはシャガールのラベル。

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