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滝藤賢一、恵まれた仕事環境を痛感

滝藤賢一の映画独り語り座 Vol.33

僕はいかに恵まれた環境で
仕事ができているのか
改めて痛感......。

『ドリーム』

(C)2016Twentieth Century Fox

  • 『ドリーム』
    2016年/アメリカ
    監督:セオドア・メルフィ
    出演:タラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー ほか
    配給:20世紀FOX映画 
    9月29日より全国公開

映画好きの方なら、理想の男性像を演じる役者の姿に影響を受け、真似しまくっていたなんてことが一度はあるのではないでしょうか。特に10代の時に憧れた映画俳優は30代、40代になっても、無条件にずっとヒーロー。生き様のお手本になっていきます。

滝藤にとって『ラスト・ボーイスカウト』のブルース・ウィリスは別格として、かくありたいと常に思い返すのが『アンタッチャブル』や『ボディガード』のケビン・コスナー。責任感があり、タフでセクシーな男。なんといっても私が生まれて初めてのデートで観た映画も『ボディガード』でした。忘れもしない、高校1年の3月のことです。

最新作『ドリーム』ではケビン・コスナーも60代になり、やや身体は重そうでしたが、相変わらず最高に渋くて粋なオヤジっぷり。今回もやはり見習いたい男性像でした。

さて、今作の舞台は1950年代末から1960年代半ばのNASA。ソ連が57年に人工衛星スプートニク1号の発射を成功させ、61年にはユーリ・ガガーリンが宇宙飛行士として初の宇宙へ。後れをとったアメリカが威信をかけて宇宙での有人飛行を目指したマーキュリー計画のプロジェクト秘話を描いたものです。

コンピュータがない時代、人の計算力に頼るしかなく、数学の天才である黒人女性キャサリンが派遣されてきます。白人と有色人種の分離政策が行われている時代。黒人専用の食堂、黒人専用のコーヒーポット、あげくの果てにはデスクから黒人専用トイレまで行くのに800mの道のりという始末。心が折れる寸前まで追い込まれながらも有人飛行を成功させるという目的に向かって躍動する黒人女性たち。彼女たちの姿は魅力的で美しい! 重くなりがちな黒人差別問題もポップかつユーモア満載に描いているので、何度でも観たくなる痛快さ!

ファレル・ウィリアムスの音楽もファンキーで素敵。つい劇場で踊りたくなってしまうほど、私、興奮いたしました。あぁ、なんか『ボディガード』観たくなってきた。借りてこよう。

  • Kenichi Takitoh
    1976年愛知県生まれ。2018年度前期のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』でヒロインの父親役が決定。公開待機作に『榎田貿易堂』など。

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Composition=金原由佳

*本記事の内容は17年8月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)