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新連載第1回 古田敦也「トライアスロンへの道」

新連載第1回 古田敦也「トライアスロンへの道」

本番までわずか3カ月……トレーニングが始まった!

本番までわずか3カ月……トレーニングが始まった!

 古田敦也さんが、トライアスロンに挑戦すると聞いた。
 1.5kmを泳ぎ、陸に上がれば40kmを自転車で漕ぎ、最後に10km走って、しめる。5月16日にハワイへ行き、ホノルル・トライアスロンに参戦するのだそうだ。
 古田さんといえば、プロ野球・東京ヤクルトスワローズで2007年まで18年もの間活躍し続けた、偉大なるプレイヤーであることは誰もが知っている。
 選手会会長として1リーグ制に動き始めた球界の危機を救うべく走り回り、カメラの前で男泣きした映像も覚えている人が多いだろう。
 古田さんは現役引退後も、身体はちゃんと鍛えていたそうだ。
 たぷっと贅肉がもたつく姿で、少年野球教室にでかけて行くのはかっこ悪いから?
 キャンプで若手の球を受けてあげたいから?
 それもある。が、それだけじゃない。
 ジムでは日常的にマシントレーニングに取り組み、街なかでは自転車にも乗る。
 ランニングも欠かさない。2009年には東京マラソンで、42.195kmを完走した。
 沸き上がる気持ちに動かされるように、何かに挑戦し続けてきた。
 それにしても、通算2097安打を誇るあの大選手が、体力自慢の一般人と共に体力測定をされる気分はどうだろう。
 心配だってあるだろう。いくら、“あの古田”でも、もう44歳なのだ。無理は身体を壊す。せっかく監督までやって無事に引退したのに、その後の運動でケガをしたのでは、なんだかみっともないではないか。
 トライアスロン挑戦の初日。2月初旬のある日、古田さんはさっそうと自転車にまたがって待ち合わせ場所へとやってきた。

 「いやあ、オレ、ほんとにトライアスロンやるの?」
 東京・赤坂のスポーツサイクル専門店「Nicole EuroCycle(ニコル・ユーロサイクル)」に入るなり、古田さんはささやかな抵抗を示しはじめた。
 照れ隠しで言っているだけなのか、はたまた本当に、自分の置かれた事態をわかっていないのか。
 もちろん、腹はくくっているはずだ。というのは今回のトライアスロン参戦には、古田個人としての趣味を超えた、ある社会的な役割が課せられているのだから。

東京・赤坂のスポーツサイクル専門店「Nicole EuroCycle(ニコル・ユーロサイクル)」
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