これからの時季、旅行会社は都内のイルミネーションスポットを巡るツアーをこぞって売り出す。東京ミッドタウン、六本木ヒルズの両巨頭を外したツアーはまずない。
今年、ミッドタウンでは芝生広場「スターライトガーデン」約17万球、さくら通り「シャンゼリゼ・イルミネーション」など総数60万以上のLEDがきらめく。昨年のヒルズは「66プラザイルミネーション」「毛利庭園イルミネーション」「けやき坂イルミネーション」の3ヵ所で合計約50万球。今年はそれ以上のLEDを使用し、彩り豊かに輝く予定だ。
その数に大きな開きはなく、勝負は簡単につきそうもない。今年のミッドタウン「スターライトガーデン」では、芝生広場を舞台に“星屑のなかに時折すべりゆく流れ星”を展開。見上げるイルミネーションとはまた違う、動きある光の魅力。この景色、複数のレストランからも愉しめる。
ヒルズのほうは10月中旬時点で今年のデザインが明らかになっていない。輝く雪を思わせる青白い光の幻想的なイメージが定着しているヒルズだが、実は毎年デザインを変えている。今年はどう打って出るか。
レストラン数も比べてみた。店数はヒルズ優勢。もっとも、局所でみると魅力は拮抗している。例えば天ぷら。それぞれが擁するのは「てんぷら山の上 Roppongi」(
Vol01.4ページ目)と「てんぷら みかわ」。また、鮨の対比は面白い。ミッドタウンでは「函館 まるかつ水産」(
Vol03.4ページ目)が異彩を放ち、ヒルズでは「鮨 すきやばし 次郎」が存在感を保つ。前者は回転寿司の雄であり、後者は江戸前鮨の世界でひときわ名を馳せる店。ふたつの施設の見比べ、奥行きは深い。
2000平方mの芝生一面に広がる、新しい形のイルミネーション。広大な星空のようでもあり、光る海のようでもあり。息をのむ情景。
雪のような白と青のイルミネーション。欅の木1本あたり6700球もの電球。イルミネーション越しの東京タワーは人気撮影スポット。