ゲーテ ヒューマン

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「24時間仕事バカ!」の熱狂人生 JTQ Inc. CEO 谷川じゅんじ Space Composer 空間こそがコミュニケーションを生む感動体験を演出するスペースコンポーザー

「24時間仕事バカ!」の熱狂人生 JTQ Inc. CEO 谷川じゅんじ Space Composer 空間こそがコミュニケーションを生む感動体験を演出するスペースコンポーザー

この男が手がければ必ず話題になる──。感動の記憶を人々に与える空間デザインで、国内外の大企業から個人クリエイターまで、今最も依頼が殺到する男、谷川じゅんじ。各界が注目するその奇才ぶり、創造性の源を探りに密着した。

谷川じゅんじ

空間を生むための創造空間、 JTQオフィスに潜入

 目黒川からほど近い場所に立つ、昭和の匂いのする雑居ビル。エレベーターを降り、とあるフロアで、我々はそこはかとない懐かしさと、どこか胸ときめかせるカオティックな空気をたたえた不思議な空間に迎えられた。
 そこかしこに積まれた蔵書の山を見渡すと、あらゆる分野を網羅する、さまざまな言語で書かれたタイトルが見てとれる。ビンテージの家具やオブジェ、雑貨の間には、何食わぬ顔で置かれたクリュッグボトルやディプティックのアロマディフューザー。無造作に置かれたインテリアの模型が散見される。
 「このオフィスはある意味、僕自身なんですよ。1フロアにテーブル、ソファ、本棚、植栽などを緩やかに組み合わせて目的ごとにゾーニングしました。適度にごちゃごちゃあって何にでもすぐ手が届く感じ。まさに僕の頭のなかなんです(笑)」
 言葉の主の名は、谷川じゅんじ。政府官公庁から大手企業までを顧客に持ち、コンセプトスペースからイベントブース、展示会場まで、およそ国内外で話題となる空間ディレクションを、一手に扱うクリエイターだ。
 肩書きに“空間”とつくと、なぜか訝し気と感じてしまうのはゲーテ世代の悪い癖だ。しかし、“今”の空気感を絶妙に空間に表現する一方で、ある時は奈良時代にまで遡り、薬師寺に当時の幻想的な夜の世界を再現させ、この国独自の美学や歴史観までを人々に思い起こさせてくれる谷川の仕事を見れば、この人物の発する感動力、またその創造性の源について知りたくなってくる。こうして、今のカルチャーシーンに欠かせない、谷川の密着取材は始まった。

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