その一つの答えとして彼が出したのが、先に日本でも大きく報道された電気自動車(EV)、そしてそれを製造販売する企業テスラモーターズの設立だ。
「私はずっと以前から、電力が安定したエネルギーになると確信していました」と最新のEVスポーツカー“ロードスタースポーツ2.5”に触れながら話す。東京で行われた記者会見でも「テスラの考え方として、自動車業界全体は長期的に完全に電気に移行する」と強調していた。もちろん電気自動車の心臓部であるモーターやバッテリーの改良やインフラ整備、安定した電力の供給、廃棄バッテリーの処分法など、EV社会の実現にはまだいくつものハードルがある。しかし越えられない壁ではない。
「目標を立てたら、それに到達するためのあらゆる問題解決法を考え、取り組むほうです。私は目の前の現実にも、未来に対しても基本的に楽観主義者ですから」とイーロンは笑う。
「しかし、自分が取り組んでいることは大きな可能性を持ち、そしてこの地球にポジティブな影響をもたらすという認識は常に持っています」
ビジネスマンでありながらサイエンティストでもある彼の言葉には強い確信性が伴う。
アメリカのグリーンカーの象徴、テスラ。時代さえもイーロンの味方のようだ。今、アメリカはオバマのグリーンニューディール政策を推進中。テスラのような企業は政府も支援がしやすい事業だ。普天間問題など、険しい顔つきの多いルース大使もこの日は機嫌よく、青山通りへ試運転に。
'10年5月に資本提携を発表したトヨタ。両社の関係をより発展させる象徴として、豊田社長が普段愛用するメットと同色のロードスタースポーツ2.5を贈呈。テスラはEV駆動技術を供与する一方、トヨタからは質の高い量産方式を謙虚に学びたいとコメント。協業第1弾、RAV4EVが11月のL.A.オートショーで早くも登場、話題に。


トヨタに続いて11月、資本提携を発表したパナソニックグループ。リチウムイオン電池で世界シェア3割を持つパナソニックから、テスラは優先的に電池が調達可能となった。今後は共同で車載用電池システムの開発や外販にも着手する。パナソニック住之江工場を訪問し、パナソニックエナジー社の野口社長と固く握手!