昨年10月にアジア初のショールームを東京・青山にオープンしたテスラ。「日本をアメリカに次ぐ第2の市場にしたい」と意気込みを語る。
イーロンはロケット・宇宙開発を手がけるSpaceX社も経営する。
イーロンのマネー哲学はいたってシンプルだ。言葉どおり、彼は手元資金を使いインターネットが普及した当時、誰もが必要と感じていたオンラインの金融サービスX.comを1999年に立ち上げる。続いてインターネットの決済サービス会社PayPalを手中に収める。そのPayPalを今度はネット通販・オークション会社eBayが15億ドルで買収。その瞬間、イーロンは1億6500万ドル相当のeBay株を取得することになった。
「金儲けのために悪魔に変身してしまう人間もいるが、大切なのはそのお金を何に使うのかという目的をはっきりさせておくこと」と、イーロンは世の拝金主義者に忠告する。
イーロンの目的は明確である。ふたつの夢の実現だ。一つは、地球環境を守るため持続可能なエネルギーを実現すること。二つ目は、人類の新しい環境を求めた、宇宙への旅立ちである。いずれも私財を投げ打って、人類のために自身を捧げるミッションである。
「21世紀に課された最大の課題はエネルギー問題です。ガスや石油。もうそれが枯渇しかかっていることは皆、知っています。早く消費エネルギーから持続可能なエネルギーにシフトしていかないと。また、さらにその先のことまでを考えた、人間の移住先としての宇宙空間にも強い関心を持っています」
ひときわ大きなジェスチャーを交えてイーロンはそう語る。あまりにも壮大な話であるため、彼を単なる“夢見人”と嘲笑する人もいる。しかし、イーロンはただひたすらまじめに目標に向かって走っている。
「未来の私たちの進化と発展は、この地球の構造を理解した上で成り立つものです。そんな時代に私を含めこれからのリーダーや経営者にとって必要なものとは何でしょう? 明るい未来を信じられる仕事を創ること、それこそがリーダー自身の誇りにも繋がっていくと思うのです」