ゲーテ ヒューマン

  • Check
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「仕事バカ!」は死ぬまで勉強!

「仕事バカ!」は死ぬまで勉強!

 青森県の弘前市に木村秋則という農業家がいる。農薬を使わずリンゴを育てるのは絶対に不可能、という学者も含めた世間の常識にひとりで立ち向かった人だ。常識を疑えという台詞は巷に溢れるビジネス書の決まり文句だけれど、現実の常識はそんなに甘くない。まして彼が相手にしたのは、ある意味での自然法則だった。畑には害虫と病気が蔓延し、リンゴの木は壊滅的被害を受ける。家族は貧窮に追い込まれ、仲間には白眼視されながら、荒れ果てたリンゴ園で彼は9年の歳月を苦闘し続ける。
 何が彼を支えたのか。言うまでもなく、それは勉強だった。寝ても覚めても、リンゴのことを考えていた。日のある間は畑を這い回り、害虫や病気、リンゴの葉や根の状態から、地中の細菌にいたるまで、あらゆるものを観察し、試行錯誤を繰り返す。夜は専門書や論文を貪り読み、自分で調べたデータを分析する。夢のなかでも、問題の解決法を考えていた。貧乏は辛かったけれど、そういう毎日は楽しかったと彼は言う。自分にとって、それは勉強というより遊びのようなものだったと。
 学校の勉強が退屈なのは、それがヴァーチャル・リアリティだからだ。試験問題を解くための勉強は、勉強の予行演習に過ぎない。勉強とは本来、現実の壁を突き破るための道具だ。自分の抱える困難を克服する道具として使ってはじめて、勉強の本当の意味と、その面白さがわかる。勉強とは、自己の限界を超える方法であり、現在の自分には不可能なことを可能にする武器なのだ。もちろん、勉強の方法はひとつではない。千人いれば千通りの方法がある。ただ、ひとつだけ確かなのは、勉強をやめた時、人の成長は止まるということ。奇跡のリンゴを実らせることなど、未来永劫にできはしない。
石川拓治=文
田村昌裕(freaks)=写真
INDEX
「北山孝雄と彼に学ぶ、その仲間たち」
「北山孝雄と彼に学ぶ、その仲間たち」

「北山孝雄と彼に学ぶ、その仲間たち」

経営者への数々の取材中、この人の名前を何度も聞いた。彼らが「北山さん」と言うその口調には愛情と畏敬がこもっていた。いったい彼らは「北山さん」から何を学んでいるのだろうか……?
・・more>>
「ダボス会議は世界最高の勉強の場」
「ダボス会議は世界最高の勉強の場」

「ダボス会議は世界最高の勉強の場」

世界中の選び抜かれた人間が集まる会議、世界経済フォーラム。日本では「首相が行った」程度の放送しかされないが、本当はそんなもんじゃない、メガビジネスミーティングなのだ。
・・more>>
「GOETHE BUSINESS SCHOOL1〜2時限目」
「GOETHE BUSINESS SCHOOL1〜2時限目」

「GOETHE BUSINESS SCHOOL1〜2時限目」

学ぶこととは、ハウツー本を読むことでも、セミナーに足繁く通うことでもない。日本を動かすリーダーたちが読者だけに教える超ユニーク勉強法があるという。そこで、「GOETHE BUSINESS SCHOOL」開講!
・・more>>
ラインナップ