ゲーテ ヒューマン

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ファンに激震!人生、最後ツアー決定|吉田拓郎 Takuro Yoshida|「年をとるということは、そんなに素敵なことじゃない」|最新アルバムのテーマは、誰も描いたことにない「60代の日常」。最高峰でフル稼働してきた男の、現在の心境に迫る。

ファンに激震!人生、最後ツアー決定|吉田拓郎 Takuro Yoshida|「年をとるということは、そんなに素敵なことじゃない」|最新アルバムのテーマは、誰も描いたことにない「60代の日常」。最高峰でフル稼働してきた男の、現在の心境に迫る。

「ファイナル・ツアーは”サービスの権化”としての吉田拓郎をお見せします」
これが最後のツアー|Have A Nice Day Live2009
6/25(木)神奈川県民ホール
6/29(月)東京エレクトロンホール宮城
     (宮城県民会館)
7/4(土)東京国際フォーラム・ホールA
7/8(水)グランキューブ大阪
7/14(火)福岡サンパレスホテル&ホール
7/17(金)広島厚生年金会館
7/21(火)神戸国際会館こくさいホール
7/25(土)つま恋 エキジビションホール
*チケットは完売

追加公演 6/27一般発売
8/3(月)東京・NHKホール
TYコンサート事務局 TEL:03-5768-2307
(平日12:00〜18:00)
http://www.ty-information.com/
午前中の2〜3時間が、僕のアイデアの宝庫

午前中の2〜3時間が、僕のアイデアの宝庫

 新作『午前中に…』は、今の拓郎の穏やかな暮らしや思いをありのまま素直に歌う。しかし、やはり吉田拓郎である。どの曲のなかでも、言葉は際立つ。
 〈激しかった情熱や 静かに消える夢 それぞれの気持ちを 咲かせていたいんです〉「季節の花」
 〈何かの代わりをもう捜さなくていい 自分であり続ければ〉「ウィンブルドンの夢」
 そうかと思えば、「早送りのビデオ」という曲では、向かい風のなか、時として熱くなり立ち向かってしまう、枯れ切っていない気持ちも正直に歌う。ここで歌われているテーマは、男が聴くと、ちょっと泣けてくる。
 「これからの僕の人生にはそれほどエキサイティングなことは起こらない。60代を迎えると、しみじみとわかるんです。ときどき夫婦喧嘩をしたり。レコード会社とか、スタッフとか、自分がかかわる社会とトラブルがあったり。せいぜいその程度です。自分が動いた結果として社会が変わるようなことは、絶対にない。そういう現実は諸先輩方からはずっと忠告されてきましたよ。お前もそのうちわかるよ、と。それに対して、若いころは、何を言うこのジジイ!と反発していた。でも、自分が60代になると、現実を知るわけです。
 テレビのなかの世界では、アンチエイジングとかいって、素敵に年を重ねる人が登場しますよね。あれは嘘ですよ。あり得ない。夫婦の関係だってね、気をつかいますよ。妻の機嫌をそこねないようにする。40代くらいまでは、女の一人や二人、別に別れたっていいじゃないか、と思うでしょ? でも、60代はそうは思えない。離婚したら、そりゃもう、大変ですよ。
 新作のタイトルの『午前中に…』もね、僕の今の暮らしのままです。僕は今、午前中にすべてを決めている。個人的な話になりますが、うちの家内は午後の女なんです。朝9時くらいに起きてご飯を用意してくれますけれど、脳の思考は昼過ぎから。でも僕はね、朝6時過ぎには起きて大切なことをすませたいんです。すると、目覚めてから2〜3時間の、孤独だけど貴重な時間帯が浮き立ってくる。そこがアイデアの宝庫なんです。人生とは――とか考えたりね」
 しかし、老いというテーマを、“諸先輩方”はあからさまにはせず、拓郎はありのまま歌にした。
 「音楽の世界での僕の諸先輩方は、歌謡曲やグループサウンズですから。ソングライティングはしていない。僕は’70年代から新しいことをやって、日本の音楽シーンを変えてきた自負はあるわけです」
 確かに作詞作曲をした曲を自分自身が歌うこと、日本のコンサートをツアースタイルで行うこと、オールナイトの野外コンサート……など、音楽シーンで拓郎が先駆けとなったことは数え切れない。
 「だから日本の音楽界に関しては、僕の上の世代はいない。僕がいつも最初なんです。いちばん初めに年をとる。この現実は腹立たしいけれど、年齢というのは、逆転しないんだな(笑)。だから今回のような音楽も、僕が最初にやらなくてはいけない。これがまた、吉田拓郎のサービス精神の表れなんですよ」
 老いという一見ネガティヴに感じられるテーマも、実は日本初の新しいチャレンジなのだ。
 そして、その新たなステージに、拓郎はエイベックスを選んだ。
ラインナップ