ゲーテ ヒューマン

  • Check
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ル・マン出場を目指す!|サイバードホールディングス代表取締役社長兼グループCEO 堀 主知 ロバート

ル・マン出場を目指す!|サイバードホールディングス代表取締役社長兼グループCEO 堀 主知 ロバート

社会的地位を意識せず、世界をまたにかけた冒険や挑戦を楽しむ男たちの集まり、それがFaust(ファウスト)。この連載では彼らが自身に課したその冒険のハードルに全身全霊で挑む姿を追う。www.faust-ag.jp
ル・マンへの第一歩はS耐で実績を出すこと!

ル・マンへの第一歩はS耐で実績を出すこと!

S耐初挑戦の去年は8チーム中6位に終わる
S耐初挑戦の去年は8チーム中6位に終わる
原因はカートの大事故を克服していないこと
原因はカートの大事故を克服していないこと
 本物の豊かさを追求する男たちの集いが、いま静かに動き出している。『ファウスト・アドベンチャラーズ・ギルド(以下ファウストA.G.)』がそれだ。忘れかけていた夢や冒険への挑戦を通じて、感動と興奮に溢れた人生を送りたい。そのうえで、社会貢献も果たしたいというのが、メンバーたちに共通する思いだ。
 そのコアメンバーに、堀主知ロバートがいる。言わずと知れた、サイバードホールディングスの代表取締役社長兼グループCEOだ。
 今年8月で44歳になる堀は、『ル・マン24時間レース(以下ル・マン)』の出場を目標に掲げている。近しい友人に「ロバ」と呼ばれるこの男は、どこまでも真剣にル・マン出場を目指している。
 「いきなりル・マンに出るなんて言ったら、笑われるのは分かってますよ。でも、『どうせ、できへんちゃうの?』じゃなくて、自分がやってみたいことをどうやったら実現できるか熟考して、八方手を尽くしてみる。それは自分の価値観を持って、他人の決めた常識に左右されないってことですよね。アメリカ主導型の経済への信頼が崩壊したいま、他の人と横並びじゃなくて、自分独自の価値観があることが幸せにつながる時代だ、と僕は思う。そういう意味でル・マンは大きな夢であり、僕の羅針盤なんですよ」
 六本木ヒルズにオフィスを構えるサイバードホールディングスは、1994年夏に設立された『パラダイスウェブ』を出発点とする。インターネット元年と呼ばれる1995年に先駆けて、堀は21世紀の新たなメディアに乗り出したのだった。
 「インターネットは世界を変えると瞬間的に思ったんです。関連する文献や雑誌が国内にまだなかったので、英語のモノを2か月で67冊読み漁った。新聞社が主催する講座で、講師をするぐらいの知識が身につきました。『パラダイスウェブ』もかなりの人に見てもらえていた」
 ところが、思ったように収益はあがらない。アクセス数は日本一だと自負していたのに、会社の預金は減るばかりだった。
 「ビジネスモデルがなかったんです。ネット広告はないし、有料サービスなんてあり得ない。『百里の道は九十九里を持って半ばとす』と、両親から言われていたんだけど、喜んでもらえるものを提供できているのに、最後の一里が解決できないから一円も儲からない。完全なボランティア状態で、どんどんお金がなくなっていく生活でした」
 会社の預金だけではなく、自らの貯蓄も切り崩す日々。だがその原因は仕事のほかに、24歳から始めたレーシングカートに、当初から相当な金額を注ぎ込んでいたからでもあった。
 「外食なんてもったいない。デートなんてとんでもない。それやったらタイヤを買おうと。そんな生活でした」
 国内の各種シリーズ戦に参戦した堀は、何度も表彰台に登った。のちにF1パイロットとなる外国レーサーとも、コンマ何秒のバトルを演じた。
ラインナップ