ゆっくり休養してこそ人間ドックの価値がある
1週間コースにはHIV以外のあらゆる検査が含まれる。2日間、3日間コースでは脳ドック、肺がんドック、胸部CTはオプションに。
1週間も人間ドックに入るなんてあり得ない! そんな声が上がりそうだが、実は、1954年に民間病院として日本初の人間ドックを開設した聖路加国際病院では、開設当初は1週間コースのみだった。発案者は、当時内科医長だった日野原重明氏。その後は時代の要請とともに、'56年に3日間コース、2008年に2日間コースが設けられた。だが、人間ドック科の河津晶子医師は言う。
「そもそも人間ドックとは、船の点検整備を行うドックになぞらえてできた呼称です。長い航海から戻ってきた船が、再び元気に海に出ていくために点検修理するように、慌しく健診を行うだけでなく、時間をかけてひと通りの検査を受ける。そのなかで、ライフスタイルの見直しを行い、明日からの人生を再スタートする機会にしてほしい」
1週間コースの利用者には、忙しく活躍する30代40代のオーナー社長も珍しくない。徹底的に身体をチェックするのはもちろん、心身をリラックスさせることも、彼らがこのコースに求めるものだ。検査の過程で異常が見つかれば、病院が母体だけに、ドックの期間内で二次検査も受けられる。ドックの本来の意味に立ち返って、身体をいたわってはいかがだろう。