食材に対峙する気迫 料理人の情熱に学ぶ
ハモなら明石でもわずか1平方km弱の指定した漁場から。丹波産松茸も天候により入手困難な年でさえ、ここには上質なものが集まり季節の宴を堪能できる。その食材に対する執念を、ある者は“猟奇的”とさえ評する。「馳せ集めるから“馳走”。お客様のために、最高の食材を追い求める、それだけです」と店主・小室光博さん。「食堂は腹を満たす。料理屋は心を満たす」という志操に、最高の食材がおのずと集まり、その本質を“馳走”として具現する。さらに食材の目利き同様、その審美眼によるアンティーク・バカラや数々の作家物の器は、食の衣となって彩を添える。確実に「記憶に残る料理」。訪れることが、食人生の分岐点にもなる店だ。
神楽坂の裏通り、風情ある街並みに佇む。
希少な棒状のほしこの、凝縮した旨みを堪能。
巻かれたヒラメが、贅沢に使われたからすみの濃厚さを和らげる。料理はすべて¥31,500のコースより