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さだまさし マジックの常連とお祝いの酒

酒の渚 さだまさし
『ぷれいやぁず』(2) お祝いの酒

「良いお酒です」

「この所気に入ってよく飲むんですが、なんでワイルドターキーは"お祝いの酒"っていうんですか?」

僕が聞くとマスターは飄々と答える。

「ドン・ショランダーを覚えておられますか」

「え? ショランダーって、水泳選手の?」

「そうです。東京オリンピックで金メダルを四つも取ったドン・ショランダーです」

「小学生だったけど覚えてます。懐かしいなあ。で? その人とワイルドターキーとどう関係があるんですか」

「実はワイルドターキーというお酒は東京オリンピックの時に米国の選手団が初めて日本に持ちこんだそうです」

「へえ? 知らなかった」

「そしてですね、金メダルを取る度に、このお酒を大騒ぎしながらラッパ飲みで回し飲みをしてお祝いしたそうです」

「そうなんですか」

「その様子を見て日本人はこのお酒を"お祝いのお酒"と思いこんだと。これは勿論諸説あるなかの一つに過ぎませんが」

「へえ。あのショランダーとワイルドターキーが繋がるとは思わなかった」

物知りのマスターの話は尽きない。

Data
ワイルドターキー

勝利の美酒として知られるバーボンの代表格『ワイルドターキー』。蒸留所オーナー、トーマス・マッカーシーが狩りに集った仲間に振る舞ったお酒を、七面鳥狩りにちなみ『ワイルドターキー』と名づけたのが由来だ。重厚でインパクトのあるフルボディーテイストに、甘みとコクのある味わいは、アイゼンハワー大統領をはじめ歴代米大統領をも魅了した。

  • Masashi Sada
    1952年長崎県生まれ。シンガー・ソングライター、小説家。小説『解夏』『風に立つライオン』などを発表し、映画化される。アルバム『永縁~さだまさし 永六輔を歌う~』、書籍『笑って、泣いて、考えて。永六輔の尽きない話』が発売中。

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Illustration=粟津泰成(YASUNARI AWAZU)

*本記事の内容は17年7月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)