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ダンサーを解放するセルゲイ・ポルーニン

滝川クリステル いま、一番気になる仕事
ダンサー セルゲイ・ポルーニン

セルゲイ 一流の俳優やスポーツ選手には、最高のパフォーマンスを維持するために専門のアドバイザーチームがついています。同じように、ダンサーにもマネジメントサポートするシステムをつくりたいんです。激しく肉体を消耗するパフォーマンスを行いながら、スケジュールの調整からフライトやホテルの手配、報酬の交渉までこなすのは本来無理があります。

滝川 ダンサーがマネジメントも自分でやっていることは、あまり知られていませんよね。

セルゲイ 他の世界を知らないダンサー自身も、そういうものだと思っているから、声をあげないんです。バレエスクールでは一糸乱れぬ群舞の構成を第一目的としているので、目立つ個性は疎(うと)まれる。ある種、軍隊のような要素が強く、生徒は自己評価が低くなりがちです。毎回役を取り合い、二番手は怪我人でも出ない限り出番がない。そんな状況下では、チームワークなど生まれません。

滝川 仲間というよりは、みんなライバルなんですね。

セルゲイ さらにダンサーは、所属するバレエ団以外で踊ることが禁じられていたり、退団後によそのバレエ団に移ることを邪魔されたりといった事態に陥りやすい。しかも人生のすべてをかけてトップまで行っても、報酬や待遇は悲惨なものです。

滝川 それも意外でした。認められれば、リターンは大きいものなのかとばかり。

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Text=藤崎美穂 Photograph=斎藤隆吾 Hair & Make-up=野田智子 

*本記事の内容は17年6月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)