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ダンサーを解放するセルゲイ・ポルーニン

滝川クリステル いま、一番気になる仕事
ダンサー セルゲイ・ポルーニン

[滝川]来日時の唯一の自由時間には、上野動物園でパンダを見たそうです。

セルゲイ 映画でも描かれていますが、僕はウクライナの貧しい家庭の出身です。家族の期待を一身に背負い、最高のバレエ団でプリンシパルになることだけを目標に、常に人の何倍もの努力をしてきました。けれど渡英し、ロイヤル・バレエ団に入団した13 歳の頃から迷いが出てきましたね。両親の離婚で家族もバラバラになり、バレエを続ける意味がわからなくなってしまった。さらに19歳で念願のプリンシパルになっても、がっかりすることばかりで。かといって次の目標も見つからず、迷路に入り込んでしまった。

滝川 あるインタビューで「後悔はないけれど、敢えて言うならば、積み重ねてきたものを壊さずに進めればよかった」とおっしゃっていました。

セルゲイ もっとも、壊さずに今のような結論に至れたかはわかりません。ただ当時の自分にもし声をかけられるなら、ひとりで抱え込まずに、誰かメンターを探すようにとアドバイスしたいです。誰にでもスランプはあります。そんな時に「休んで気持ちを切り替えろ」と言ってくれる人がいるかどうかで、状況はかなり変わりますから。

滝川 退団後、ロシアの著名なダンサー、イーゴリ・ゼレンスキー氏に招かれてモスクワ音楽劇場バレエと、ノヴォシビルスク国立オペラ劇場バレエ団で活躍されます。イーゴリ氏との出会いは大きなものでしたか。

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Text=藤崎美穂 Photograph=斎藤隆吾 Hair & Make-up=野田智子 

*本記事の内容は17年6月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)