ウェブゲーテは日経電子版とのコラボレーションサイトです

山中伸弥「研究者魂 経営者脳」Study9

「研究者魂 経営者脳 ~iPS細胞実用化を目指して~」
文・山中伸弥

Study9「iPS細胞で寿命を延ばす!?」

なんとかしなければと心配で夜も眠れなくなります

iPS細胞を使った再生医療研究について話をすると、「人間は永遠に生きられるようになるのでは?」という質問をされることがよくあります。事実、世界には老化を防ごうと本気で研究している人たちがいますが、私はiPS細胞研究によって不老不死を目指しているわけではありません。

日本は世界と比べ、高齢化のスピードが断トツに速く、人口構成がこれからどんどん不安定になっていきます。また、新しい医療技術によって、さらに平均寿命が延びる可能性があります。私たちの研究も含めた科学技術の進展が、若い世代の年金負担額だけでなく、国民医療費の増大を招くのではないかと考えはじめると、心配で夜も眠れなくなり、なんとかしなければという想いに駆られます。

Let’s SHARE:

共有

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • この記事をmixiチェックに追加
  • この記事をLinkedInに追加
閉じる

Illustration=松本孝志

*本記事の内容は17年6月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)