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佐藤可士和氏のブランディング思考法

整理してブランディングする。
“日本文化”を世界へ売り込むサムライの旅

例えば2015年に佐藤氏が企業ブランディングを手がけたヘアケアブランド「モルトベーネ」は、創立40周年を機に、社名を変更した。

「同社は、製品の製造・販売だけでなくサービスの領域など、『将来はもっと多角的に美に関する事業を展開したい』と語る社長の話を聞いて『新しい美の体験を提供する会社』なのだと定義できました。そこで社名を『ビューティーエクスペリエンス』に刷新し『美』という漢字をモチーフにロゴマークをデザイン。新社屋にはそのロゴのイメージを発展させたスタジオを設計しました」

整理ができれば優れたコンセプトが見えてくる。それは往々にしてシンプルなものだという。

「整理し余計なものをそぎ落とす、そして見えてきた本質的価値を掴む。ブランディングとはそこにつきるんです」

企業から、日本文化のブランディングへ

そして50代。そのブランディングの対象が広がってきた。

「『ユニクロ』の世界戦略は、今の東京を世界にプレゼンするコンセプトだった。その頃から、日本の優れた文化や伝統も世界に効果的に発信できたらいいと考えたんです。それまでの仕事を通して、僕らが認める日本のよさは、世界でも想像以上に評価されると実感できましたから」

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Text=今井 恵 Photograph=横田安弘(パリ)、吉場正和(今治)

*本記事の内容は17年5月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)