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佐藤可士和氏のブランディング思考法

整理してブランディングする。
“日本文化”を世界へ売り込むサムライの旅

「お客さんの反応を見て今までの仕事に確信が持てた」

パリの街を歩き回り、人と会い、また新しいインスピレーションも。「パリの街はグリーンとベージュの色でコントロールされ、それが美しいと思う」

自分なりのスタンスで、日本文化を世界に広める

at New York
ニューヨークのユニクロ五番街店での打ち合わせ。「UNIQLO U」を率いるクリストフ・ルメール氏との有意義なミーティングもパリで実現した。

at London
ロンドンでは鶴岡公二大使を大使館に表敬訪問。またtakram design engineering代表の田川欣哉(きんや)氏の紹介でロイヤル・カレッジ・オブ・アートで講演も行った。

展示が始まって10日目、佐藤氏本人がアイコニックブランディングについて語りながら、有田焼の作品を解説するギャラリーツアーにも取材は密着した。会場には多くの地元パリ市民がつめかけ、興味深げに有田焼を手にとる。佐藤氏の話が、クリエイションの原点である「アイコン」を通じて、日本文化を世界に発信する話題になると彼らは身を乗り出す。終了後も30分ほど囲まれ、多くの質問が飛び交う。参加者に話を聞くと、有田焼が気になってふらりと入った人から、デザインを学ぶ学生まで。「日本やデザインを見る視点が変わると思う」と口ぐちに感想を語った。デザインを通じて日本文化を世界に広める――。佐藤氏の長年の願いが形になっていく瞬間だった。

50代になるまで
変化し続けた"デザインの道"

佐藤氏は博報堂を経て2000年に独立、クリエイティブスタジオ「サムライ」を設立。そのクリエイティブ能力を生かし、今は企業のブランド戦略であるブランディングにも力を発揮している。

「20代で出発、30代はグラフィックだけでなく、プロダクトやパッケージなどデザインの領域を広げ、突き詰めました。大きく変わったのが40代。『UNIQLO』『楽天』など、ビジネスとクリエイティブをブリッジさせ、よりダイナミックにデザインの力を活用できるブランディングの仕事がメインになりました」

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Text=今井 恵 Photograph=横田安弘(パリ)、吉場正和(今治)

*本記事の内容は17年5月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)