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F1チーム元オーナー亜久里氏が見た景色

F1チームを個人所有した鈴木亜久里の波瀾万丈秘話
お金で買えないものが手に入ると、世界は変わる

日本人として初めて、F1純国産チームのオーナーになった鈴木亜久里氏。動機はいたってシンプル。憧れの舞台で"レースごっこ"に没頭したかったから。だが、現実は......。ビジョンを実現させた男がその先に見た景色とは。

出走前のピットロード。緊張が高まる。

戦況を見守る鈴木亜久里氏。

大きな夢をかなえたら
物欲が消え、身軽になれた

30歳までにF1ドライバーになり、35歳で引退したら、45歳までにF1チームのオーナーになる。鈴木亜久里氏はそんなビジョンを頭に思い描いて、そのとおりに実現させてきた。

鈴木氏が、ホンダから技術面と資金面の援助を受けてF1コンストラクター「スーパーアグリF1チーム」を立ち上げたのは2006年のこと。所在地を東京に定め、車体、エンジン、タイヤ、ドライバーがすべて日本籍という純日本チームである。日本チームがF1にレギュラー参戦したのは史上初であり、現段階でも唯一無二の存在だ。

「FIA(国際自動車連盟)にF1へ新規エントリー申請したと発表したのは05年11月。当時必要だった55億円の供託金を長年の友人に借りて、半年後の翌4月の開幕戦バーレーンGPからF1に参戦しました」

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Text=井上健二 Photograph=長弘 進(D-CORD、P3)

*本記事の内容は17年5月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)