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第三回:歴史を愛でる時計たち

あの歴史的至宝も展示されていた!

池上 篠田さんが最もすごいと思った復刻モデルはなんですか?

篠田 復刻というよりも"修復"になっちゃうんだけど、パルミジャーニ・フルリエのブースに、ロマノフ家のイースター・エッグが飾ってあって驚いた。20世紀初頭にロシアのロマノフ家が宝石商カール・ファベルジェに作られた、豪華絢爛なからくり時計で50個作られたというすごいモノ(56個説もあり)。映画「オーシャンズ12」でダニー・オーシャンたちが盗もうとしたやつね。パルミジャーニ・フルリエの母体であるサンド・ファミリー財団もこのお宝をいくつも所有していて、ミシェル・パルミジャーニが修復したんだよ。

カール・ファベルジェのイースター・エッグ

池上 そんなものがあったとは!

篠田 このファベルジェのイースター・エッグはいくつかが所在不明なんだけど、2014年にそのうちの1個がアメリカのフリーマーケットに出ていたという大事件があったんだよ。150万円くらいで購入した人が、興味本位で鑑定に出したら、なんと本物だった!

池上 それってどのくらいの価値があったんですか?

篠田 最終的にコレクターに40億円くらいで売ったらしい。

二本柳 すごい話だね。でも古い時計を修復し、伝統を守っているパルミジャーニ・フルリエらしい展示品だね。

池上 うぁー、知らなかった。見ておけばよかった。

二本柳 それは大ミスだよ! 編集者たるものいつだってアンテナを▲●×■......。(以下ききとり不能)

篠田 まあまあ、落ちついて。しかしあんな至近距離で誰にも邪魔されずにファベルジェのイースター・エッグを見られるチャンスは、もう一生ないだろうな。いい思い出ですよ。

最終回は6月26日(月)公開予定!

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Text=篠田哲生

*本記事の内容は17年5月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)