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第三回:歴史を愛でる時計たち

世界観まで復刻させるという試み

二本柳 ピアジェもアニバーサリーだったけど、カラフルなモデルが面白かったね。

池上 「アルティプラノ」ですね。

篠田 60年前にピアジェが発売していた、オーナメンタルストーンを使ったカラフルな時計へのオマージュだよね。どの色を選ぶかでかなり迷いそうだけど、僕はグリーンかな。

二本柳 グリーンって珍しいよね。

篠田 合わせるのが難しい色だからね。でもグリーンとイエローゴールドの組み合わせがこんなにも相性がいいんだっていうのが驚きいたね。

池上 これも、60年前に実際に作っていたという伏線があるからこそ、成立するんでしょうね。復刻モデルの面白さを実感しましたね。

ロレックス「オイスター パーペチュアル シードゥエラー」

二本柳 あとはロレックスでしょ。「オイスター パーペチュアル シードゥエラー」が、誕生50周年。

池上 これは話題でしたね。おそらく店頭にも並ばないでしょうけど。人気がありすぎて。

篠田 SEA DWELLERの文字を赤くするなど、愛好家の琴線に触れるディテールを取り入れたのも上手いよね。

二本柳 ブランパンもよかった。「フィフティ ファゾムス オートマティック」のミルスペックモデル。

篠田 ダイヤルが濡れたら色が変わるやつね。

池上 どうしてそんな仕組みになっているんですか?

篠田 ミリタリー系のダイバーズウオッチは、相当過酷な環境で使うわけだから、中に水が入ってしまう可能性もある。その場合見た目上は問題がなくても、その後に故障してしまう可能性は格段に高まるでしょ。だから"この時計は水没しました"とサインを出すわけ。要はトラブルを未然に防ごうっていう意図がある。まさにミルスペックという名にふさわしい。

池上 復刻といえばロンジンが有名ですが、今年の注目モデルはどれですか?

篠田 「リンドバーグ アワーアングル ウォッチ 90周年モデル」だね。大西洋単独無着陸横断飛行に成功した、あのチャールズ・リンドバーグと作った時計の復刻。ちなみに90周年というのは大西洋単独無着陸横断飛行に対するアニバーサリーね。リンドバーグはロンジンの時計はつけてなくて、この冒険を計測する側の人がロンジンを使っていた。

池上 複雑ですね。

篠田 それで飛行のあとに、もっと使いやすい航空時計が欲しいということで、ロンジンとリンドバーグが共同開発したのが「アワーアングル ウォッチ」。

二本柳 リンドバーグって、伝記に出るレベルの人だよね。そういう人が作った時計だと思うと、ちょっと面白いよね。

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Text=篠田哲生

*本記事の内容は17年5月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)