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がんになって考えたこと。坂本龍一

がんになって考えたこと。
坂本龍一の養生訓

午前中はカラダのケア。
午後は音楽制作

喉の腫瘍(しゅよう)は自分で見つけた。

「口を開くと見えるところに何かあるなあ、とね。ただ、それが腫瘍だとは思いませんでした。ところが異物は成長してきて。変だぞ、となった」

およそ半年間放置したころ、ドクターに相談した。

「検査をしたら中咽頭がんでした。油断していました。食べるものにはずっと気をつけていたし、定期的にカラダ全体の検診も受けていた。それでも、がんになるんですよ。まさか自分が、という思いがあったから、半年も手を施さずにいました。健康を過信していたんでしょうね」

坂本さんがカラダに気を遣うようになったのは、中高年といわれる40歳くらいから。

「もう25 年くらい、食事はずっとオーガニック中心です。整体や気功を組み合わせた、自分流のヨガも日課にしてきました。1セット1時間弱のゆっくりした動きですけれど、カラダを動かすと明らかに呼吸が深くなり、カラダも伸びます。50歳の時に煙草もやめました」

がんになった後は、さらに食事に気を遣っている。

「肉類は完全にやめました。ほぼ菜食生活で、朝食はフルーツとジュースです。リンゴ、レモン、ニンジン、生姜をミックスしたものを飲んでいます。昼と夜は野菜中心の日本食。根菜類を多く摂るようにして、最近は3日に一度は魚介類も食べます。年齢のせいかな......。お鮨がすごく食べたくなる時があってね。2週間に一度くらいは行きます。それから、理由はわかりませんけれど、ミョウガが食べたくてしかたがない。ところが、僕が暮らしているニューヨークで新鮮なものはなかなか手に入らないんです。それから、がんにいいといわれている沖縄のモズクは、日本から友人が送ってくれました」

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Text=神舘和典 Photograph=角田みどり Hair & Make-up=YOBOON

*本記事の内容は17年4月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)