ウェブゲーテは日経電子版とのコラボレーションサイトです

あんぱん木村屋嫡男が挑むパン文化変革

メゾンカイザー快進撃!
人気ベーカリーが仕かける、パン文化の変革

それは、「すごいパン職人がパリにいる」という噂を耳にして門を叩いたエリック・カイザーの店でも同様。エリック・カイザーはフランス最高峰の国立製パン学校「I .N .B .P .」の指導者を10年間務め、パリで屈指のパン職人として知られる人物。その知名度と同じくらい、彼の店の厳しさもまた有名だったという。勤務は6時から夜19時過ぎまで。少しの甘えもいっさい許されない。

「職人としてのスタートが遅いのだから、普通の人と同じように働いていたら追いつかない」と休日も返上した。

「最初は言葉が通じないこともあって、周りから意地悪もされました。でも、2カ月もしたらすっかり仲良くなって、よく飲みに行きましたね。僕、お酒が強いから、付き合う人は大変。ベロベロで翌日仕事にならなくて、ついには、カイザーからスタッフに『仕事の前日にキムラと飲みに行くのは禁止!』とお達しが出たくらい(笑)」

人一倍努力家で、忍耐強い。けれど、それを前面には出さず、いつも明るく、飄々(ひょうひょう)と振る舞う。そんな木村にカイザー氏も好感を持ち、信頼したのだろう。修業から半年、「日本でパン屋を開くなら、私のパートナーにならないか?」と誘いを受ける。

「日本でこういうパン屋さんをやれたら素敵だろうなと思ってはいましたが、パートナーになるなんて考えてもいませんでした。家業を継ぐという道もありましたしね。でも、カイザーのパンに惚れ込んでいたし、自分の力を試したいという思いもあって、起業を決めたんです」

Let’s SHARE:

共有

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • この記事をmixiチェックに追加
  • この記事をLinkedInに追加
閉じる

Text=村上早苗 Photograph=古谷利幸

*本記事の内容は17年3月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)

NOW ON SALE GOETHE GOETHE7月号
全国書店で発売中!

RANKING

INFORMATION