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あんぱん木村屋嫡男が挑むパン文化変革

メゾンカイザー快進撃!
人気ベーカリーが仕かける、パン文化の変革

メゾンカイザーの裏側に潜入

大半のパンに用いられる液体天然酵母は、この機械で育まれる。温度と空調を管理し、スタッフ常駐で24時間フル稼働。

成形は人の手で。

「自分の力を試したい」と
家業を継がず、起業を選択

木村が大学卒業後に就職した生命保険会社を辞し、パン業界に転じたのは1997年のこと。前職では法人営業を担当し、実績も上げていた。打ち込んでいた仕事を辞めたのは、「そろそろこっちの業界に来ないか」という父の言葉がきっかけだった。父とは、木村屋總本店6代目社長の木村周正(ちかまさ)氏(2013年没)。木村は、「あんぱん」の発明で知られる老舗の嫡男(ちゃくなん)なのだ。

ちょうどその頃、日本のパン業界では次世代にパンを理論的に学ばせるためのプロジェクトが立ち上がっていた。木村はそのメンバーの一員として、約2年、アメリカ・カンザス州の国立製パン研究所に留学する。

「僕以外は、大手パン製造会社や製粉所で研究職に就いている人ばかり。バリバリの理系なわけです。かたや僕は、法学部出身。基礎知識がないうえに、自信があった英語も、専門用語になると書けない、読めない(笑)。とてもきつい2年間でした」

そう言いつつも、日本食恋しさに川で魚を釣って調理し、留学仲間と食べたこと、ハーレーを乗り回す猛者とテキーラを飲み交わした話など、当時の思い出を木村は楽しげに披露する。

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Text=村上早苗 Photograph=古谷利幸

*本記事の内容は17年3月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)