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工場直結ブランドがモノづくりを変える

滝川クリステル いま、一番気になる仕事
ファクトリエ代表
山田敏夫

滝川 すべての商品には「Factelier by(工場名)」と、工場名の入ったタグがついています。自分たちの名前がファクトリーブランドとして表に出ることも、働く人の誇りや、モチベーションにつながりますね。

山田 世界に名だたるヨーロッパ発のブランドも、元はファクトリーブランドが多いですよね。日本のモノ作りも、本来はヨーロッパ型でした。街中に機屋(はたや)さんがあって、日常的に織り機の音が聞こえていた。それがアメリカナイズにより、大量生産の流れになって。すべてが悪いとは思いませんが、それだけになったら、日本人が持っている稀有(けう)な感性や優しさのようなものがなくなってしまう気はしますね。またブランドネームやデザインの価値偏重になり、手を動かしている人たちへのリスペクトがなくなってしまう。

滝川 フランスのメゾンだと、職人たちが「自分たちあってのブランドだ」とプライドを持ち、権利を主張する歴史がありますが、日本の工場は奥ゆかしく、表に出てこないんですよね。世界に誇るべき技術を持っているにもかかわらず。対外的な情報が少なく、山田さんも当初は噂を頼りに夜行バスに乗り、地元のタウンページで調べてアポイントを取ることもあったとか。

山田 はい。日本全国600以上の工場をまわり、現在43工場と提携しています。今は数をどんどん増やすよりも、提携しているパートナーとよりよい製品を作る方向に力を注いでいるところです。市場の主流は大量生産を前提にしたコストダウン戦略ですが、そこに属さずとも日本独自の感性で生き残れるモノ作りがある。その価値に光を当てることが僕らの役割です。

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Text=藤崎美穂 Photograph=斎藤隆吾 Styling=吉永 希 Hair & Make-up=COCO(関川事務所)

*本記事の内容は17年3月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)