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さだまさしが涙した、男の責任の取り方

酒の渚 さだまさし
新潟のオヤジ(2) オヤジの犯罪

新潟のオヤジ(2) オヤジの犯罪

二十五年以上昔の事件のこと。『新潟のオヤジ』こと高山さんの会社が倒産した。 

そう知らせてくれたのは新潟の飲み仲間の一人『佐藤のお姉』だった。 

お姉は新潟のホテル『イタリア軒』での僕の最初のディナーショーのお客様の一人だったが、新潟のオヤジ高山一夫さんと意気投合し、僕らが飲み会を始めた最初からの飲み仲間の一人だ。 

初めは義理の妹さんが一緒に呑んでいたが、そのうち息子さんや娘さんも加わった。

佐藤のお姉は美人な上、粋で気っ風もよく、性格も男前で、お酒も滅法強かった。 

彼女が僕達より少し年上だったことから僕のバンドやスタッフは彼女を『新潟のお姉ちゃん』と呼び、新潟のオヤジと共に新潟のコンサートの度に一緒に夜中まで呑んだ。

お姉が言うには、高山さんの会社が倒産したばかりか彼自身も公金横領で告発されたというのだ。 

青天の霹靂だった。 

しばらくは心配で眠れぬ夜が続いたが、程なくその年の夏過ぎに僕は新潟へコンサートに出掛けた。 

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Illustration=粟津泰成(YASUNARI AWAZU)

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