ウェブゲーテは日経電子版とのコラボレーションサイトです

山中伸弥「研究者魂 経営者脳」Study5

「研究者魂 経営者脳 ~iPS細胞実用化を目指して~」
文・山中伸弥

Study5「人に伝えるための密かなるトレーニング」

「正確」と「簡単」の狭間でいつも苦慮しています

研究者が自分の研究成果を一般の方にわかりやすく、正確に伝えることは、とても大切なことです。しかし、研究者は「どう伝えるか」というトレーニングをあまりしません。私は、アメリカ留学時代に初めてプレゼンテーションをきちんと習ったことで、伝えることの重要さに気づきました。私の人生にとって大きな収穫で、当時学んだことは今でも役に立っています。

ここ数年、少なくとも週に1回は多くの人の前で話をする機会があります。一般の方に話をする時は、聴き手に合わせた内容になるよう心がけていて、当日、会場の様子を見てからスライドを変更することもあります。専門用語の羅列は聴く気が失せてしまいますから、極力使わないようにしていますが、正確さを欠くわけにはいきません。相反する「正確」と「簡単」の狭間でいつも苦慮しています。

Let’s SHARE:

共有

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • この記事をmixiチェックに追加
  • この記事をLinkedInに追加
閉じる

Illustration=松本孝志

*本記事の内容は17年2月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)