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怖い京女!本音を会話から見抜くコツ

『告白の余白』
下村敦史 著

京女に学ぶ女の本音を見抜くコツ

『告白の余白』
下村敦史 著
幻冬舎 ¥1,600

年を重ねるごとに古都京都への憧れが募るようになり、JR東海のCMを見ては「そうだ、京都行かなきゃ」と独りつぶやく今日この頃。今回ご紹介する本は、その京都が舞台のミステリ小説です。

主人公の青年は、兄の死の真相を探るため、京都に降り立ちます。読み始めて数分で、彼とともに京都という街と京女たちに「千年の歴史アタック」をこれでもか! とお見舞いされるのです。マックの外観も京都カラーに染める、あの京都人の意地や誇り。それが京都を京都たらしめていると知ってしまった読後は、「憧れの古都」というより「安倍晴明がいた魔都」に見えます。そして何がミステリーって、セリフが全部怖い! 嫌みと嘘と皮肉と噂話に翻弄されて何が本当なのか前後不覚に。これ、京都出身者からクレーム来ないんですか? と作者に問いたいぐらい「京女怖い!」でお腹がいっぱいになります。が、本音と建て前を使い分けているのは何も京都人だけではありません。大人の社会や女同士の間にも「告白の余白」は存在し、自分にも「京女」がいたという気づきが私のなかではクライマックスでございました。女の本音を会話から読み取る修練にも、この本はご活用いただけるかと。

  • 川崎貴子
    1997年人材紹介会社ジョヤンテ設立。結婚サイト「キャリ婚」主宰。女性からの相談件数1万件。経営者と女のプロというふたつの顔を併せ持つ黒魔女。

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Text=川崎貴子

*本記事の内容は16年1月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)

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