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石原慎太郎 「この国で一番贅沢な地域」

湘南 PART1
石原慎太郎

油壺は三崎の港を出て北に僅かの所に開けるリアス式の奥の深い入り江だ。その一つ手前に諸磯(もろいそ)というこれも入り組んだ入り江があり、ここも今では多くの船が舫(もや)われている泊地で周囲に幾つかのマンションが建てられてのリゾートになってしまった。

その諸磯から直角に左に折れて入る油壺は、昭和二十年代の昔には入り江の奥にクレイモアという名の外国人所有の大きなケッチ形のヨットが唯一隻舫われていただけだったが、その後この国にもオーシャンレースという未曾有のスポーツが流行しだして台風の多いこの国では格好の泊地としてあっという間に開けてしまった。

私自身も最初の本格的オーシャンレーサーの「コンテッサ二世」から「十世」にいたるまではここを泊地にしていたが、ここを起点に沖縄ヨットレースや協会の会長となって新設した小笠原ヨットレース、さらには日本から初めて外国でのレースに参加した香港、マニラレースにも長駆したものだった。

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Photograph=内田裕介

*本記事の内容は16年7月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)