ウェブゲーテは日経電子版とのコラボレーションサイトです

闘うチームへと変えた、ハリルホジッチの言葉

サッカー日本代表監督 ヴァイッド・ハリルホジッチ
スペシャルな人、プロフェッショナルの真意

大きくなったらサッカー選手になる。少年時代、男なら誰もが皆、一度はそんな夢を思い描いたのではないだろうか。だが少年はまだ知らない。スペシャルな存在になるための苦難を。そして光り輝き続けるための辛さ、さらにその先にある、もっと長い人生を。しかしその果てしない暗がりの先にこそ、スペシャルという仄(ほの)かな光が灯(とも)っている。

ヴァイッド・ハリルホジッチ氏は、これまでの人生を通してその価値を知る数少ないひとりだ。母国のサッカー代表チームでFW(フォワード)として活躍。現役引退後は事業で成功を収め、再び指導者として栄光のフィールドに戻った。だがそれも悲惨な紛争がすべてを奪い去った。財産をなくし、負傷し、家族とも別れて暮らす。それでも決して諦めはしなかった。

ファーストネームの"ヴァイッド"には、アラビア語で「唯一の」「独特な」という意味がある。まさにスペシャルな人。だがそれは運命づけられたのではなく、自らが勝ち得た名誉だ。そんなハリルホジッチ監督に"スペシャル"についてうかがった。その口から語られる、スペシャルであることとは。そしてプロフェッショナルの真意とは。

スペシャルという名を持つ闘将の戦術

派手さとは無縁の日常はサッカーのために
昨年3月の就任から1年を迎え、普段は毎朝1時間以上走り、オフィスに通うという日々。勤勉な性格は日本人とも合うという。会食やパーティーに招待されることも多いが、個人的にはあまり行かない。「私はサッカーの監督ですから。他の分野に目が行ってしまうと、そこから離れてしまう。それは自分の本当の仕事から離れるということです」
Let’s SHARE:

共有

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • この記事をmixiチェックに追加
  • この記事をLinkedInに追加
閉じる

Direction=島田 明 Text=柴田 充 Photograph=前田 晃 Styling=久保コウヘイ Special Thanks=Dunhill

*本記事の内容は16年3月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)