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堀江貴文は「家に住むことをやめた」

堀江貴文 最新自叙伝が第1章の物語なら、第2章の人生で僕がやろうとしていること

まさに波瀾万丈というべき半生。そこから得たのは、無駄を排し、生活の質を上げる生き方だった──。

「不遜(ふそん)」などと評される。

「生意気な拝金主義者」という巷間(こうかん)のイメージも、依然として根強い。堀江貴文という男の周りには、ネガティブな言説が付きまとう。

しかし、新著『我が闘争』を一読すると、彼に対する印象はガラリと変わってしまうかもしれない。初めての自叙伝に描かれるのは、極めて純粋なあまり、常に考え、問いかけ、闘い続けるしかなかった愚直な姿だ。

「僕は一貫して前しか見ていない人間なので、後ろを振り返ることにまったく興味が持てなかった。ただ、メルマガに書いた若いころの起業記や、"働くこと"にフォーカスした自著『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』で触れた少年時代のエピソードなど、僕の過去に関する話題に興味を持ってくれる人が思いのほか多かったんです。ニーズがあるなら、それには応えなきゃいけないかな、と」

皮肉とも、はにかみとも受け取れるような表情で語る堀江氏だが、同時に「過去を振り返るのは、これで終わり。あとはもう未来を見るだけ」という清々(すがすが)しい決意も胸に秘めている。

「過去を振り返ってみて、改めて痛感したのは、世間的に常識といわれていたり、ルーティンと思われていたりする事柄に、どれだけ無駄でバカバカしいものが多いか、という点。僕のことを『非常識』という人は少なくないけど、僕は単に無駄が嫌いで、楽な方法を優先しながら、目の前に次々と現れる面白いことに集中したいだけ。あと『そのことに合理的な理由はあるの?』と考える作業をサボらないだけなんです。最近は、いろいろなことをやめてみたりしているのですが、それも僕なりに合理的に考えた結果。おかげで今、とても身軽で快適ですね」

具体的に"やめたこと"については別欄(下記)で語ってもらうとして、一方で"やめないこと"はあるのだろうか。

人生の質を上げるために僕がやめた3つのこと


家に住むことをやめた
「刑務所から出てきたらマンションの賃貸契約を拒まれたりして、非常に不愉快な思いをしたので『もう、家なんていらねぇよ』と。保証金を寝かすのもバカバカしいし。以来ずっとホテル暮らしですが、快適ですよ。余計なモノは全部手放したので、本当に身軽」

物欲を持つことをやめた
「モノを手放していくと物欲がどんどん薄れた。ないと困るのはスマホくらい。とはいえ、必要なデータ類はクラウドに入れてあるから、最悪、端末も誰かに借りればいい。近年、カーシェアなどが普及し、所有からシェアへと世間の意識が変わってきたのはいい傾向」

電話をやめた
「最近、本当に会いたい人にしか会わないよう努めています。準備や移動などに伴う時間的なロスが許せなくて。電話も然り。一方的に僕の時間を奪っていくから、基本的に出ません。時間あたりの効率を極限まで上げないと、やりたいことが全部こなせないので」

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Text=漆原直行 Photograph=有高唯之

*本記事の内容は15年1月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)